「WEBデザイナーと動画クリエイター、どちらに進もうか迷っている」——スクールの説明会でいちばん多くいただくご相談のひとつです。
どちらもパソコン1台で成果物をつくる仕事で、未経験からでも目指せる点は共通しています。ただ、日々の仕事の中身も、求められる適性も、稼ぎ方までかなり違います。ここを知らないまま「なんとなく動画のほうが伸びそうだから」と選んでしまうと、学習の途中で手が止まってしまうことも少なくありません。
この記事では、両者の違いを「仕事内容」「適性」「働き方」「学び方」の4つの角度から整理します。読み終えるころには、自分がどちら寄りなのかがはっきりしているはずです。
目次
WEBデザイナーと動画クリエイターは何が違う?
仕事の中身の違い
WEBデザイナーの仕事は、ひとことで言えば「情報を整理して、伝わる形に設計すること」です。クライアントの目的をヒアリングし、誰に何を届けたいのかを決め、その順番でページを組み立てていきます。見た目を美しくする作業は、そのあとの工程です。
一方の動画クリエイターは、「時間の流れをコントロールして、感情を動かすこと」が仕事の中心になります。どのカットを何秒見せるか、どこで音を入れるか、どこで文字を出すか。同じ素材でも、編集の判断ひとつで印象がまったく変わります。
つまり、WEBデザインは「空間の設計」、動画は「時間の設計」。似ているようで、頭の使い方がかなり違う仕事です。
使うツールの違い
入口となる主なツールは次のとおりです。
- WEBデザイナー:Photoshop / Illustrator / Figma / HTML・CSS / JavaScript / WordPress
- 動画クリエイター:Premiere Pro / After Effects / Photoshop / Illustrator
注目してほしいのは、PhotoshopとIllustratorが両方に登場している点です。この2つはデザインの土台にあたるツールなので、どちらの道を選んでも無駄になりません。逆に言えば、最初の数か月で学ぶ内容は重なる部分が多く、後から進路を調整することもできます。
納品物と評価のされ方の違い
WEBサイトは「公開したら終わり」ではありません。アクセス数や問い合わせ件数といった数字で成果が測られ、公開後も改善を続けていきます。データを見ながら手を入れる面白さがある反面、感覚だけでは通用しない世界です。
動画は、再生数や視聴維持率で評価される点は似ていますが、1本ごとに完結する仕事が中心になります。納品してすぐ反応が返ってくるスピード感があり、成果が見えやすいのが特徴です。
どんな人が向いている?タイプ別に見る適性
WEBデザイナーに向いている人
- 情報を整理したり、順番を組み立てたりするのが好き
- 細かい調整をコツコツ積み上げるのが苦にならない
- 「なぜこのデザインなのか」を言葉で説明したい
- クライアントと相談しながら形にしていく仕事に魅力を感じる
- 数字を見て改善するプロセスが楽しそうだと思う
部屋の模様替えや資料づくりで「どう並べたら見やすいか」を考え込んでしまうタイプの方は、適性が高いことが多いです。
動画クリエイターに向いている人
- 映画やMV、CMを見て「この演出いいな」と分解したくなる
- 音楽やリズムに敏感で、テンポ感にこだわりがある
- 手を動かしながら考えるほうが早い
- 短いサイクルで成果物を仕上げていきたい
- SNSでの発信に興味がある
スマホでの編集経験がある方は、その感覚をそのまま活かせます。「なんとなく触っていたら数時間経っていた」という経験があるなら、それは強い適性のサインです。
迷ったときの考え方
どちらの項目にもいくつか当てはまる、という方がほとんどだと思います。その場合は、「どちらが得意そうか」ではなく「どちらを3か月続けられそうか」で考えてみてください。
未経験からの学習でいちばんの壁は、才能ではなく継続です。手を動かしているときに時間を忘れられるほうを選んだ方が、結果的に上達も早くなります。
働き方とキャリアの違い
就職・転職のしやすさ
企業への就職を目指すなら、求人の数と職種の幅ではWEBデザイナーに分があります。制作会社、事業会社のインハウスデザイナー、広告代理店など、受け皿が広いためです。地方でも「自社サイトやECを担当できる人がほしい」というニーズは根強くあります。
動画は、専業の編集者として採用する企業はまだ限られますが、「WEBも動画もできる人」の求人は着実に増えています。SNS運用や広告制作の現場では、静止画と動画の両方を扱える人材が重宝されます。
副業・フリーランスとの相性
副業として始めやすいのは動画編集です。1本あたりの作業時間が読みやすく、実績を積みやすいためです。一方で単価競争が起きやすい領域でもあるので、企画から関われるようになると単価は大きく変わってきます。
WEB制作は1件あたりの規模が大きく、納期も長めです。そのぶん継続的な保守や更新の依頼につながりやすく、安定した収入源になりやすいという特徴があります。
在宅ワーク・子育てとの両立
どちらも在宅で完結しやすい仕事ですが、性質は異なります。動画編集は作業時間がまとまって必要になる一方、締め切りまでの自由度は高め。WEB制作は細切れの時間でも進めやすい反面、クライアントとのやりとりが日中に発生しがちです。
ご自身の生活リズムのどちらに合うかで考えると、選びやすくなります。
学び方の違いと、身につくまでの期間
学習の入口はどちらもデザインの基礎
意外に思われるかもしれませんが、最初に学ぶべきことは共通しています。配色、余白、文字組み、レイアウトといったデザインの原則です。ここが抜けたまま操作方法だけ覚えると、「ツールは使えるのに、なぜか素人っぽく見える」状態から抜け出せません。
ツールの操作は、慣れれば誰でもできるようになります。差がつくのは、その手前の判断力です。
つまずきやすいポイント
- チュートリアル通りには作れるが、ゼロから発想できない
- 作ったものが良いのか悪いのか、自分で判断できない
- コーディングでエラーが出た瞬間に止まってしまう
- ポートフォリオに載せられる作品が仕上がらない
いずれも、独学でつまずく方の大半が通る道です。共通しているのは「客観的なフィードバックがない」こと。自分の作品を見慣れてしまうと、良し悪しの判断がつかなくなります。
独学とスクールの違い
教材の質という点では、独学でも十分に良質なものが手に入る時代です。違いが出るのは、つまずいたときに誰に聞けるかと、作ったものを誰に見てもらえるかの2点に集約されます。
現役で活躍しているプロから直接講評を受けられるかどうかで、上達のスピードは大きく変わります。
迷っているなら、まず両方を「見て」決める
デジハリ姫路なら両方の専攻を比較できる
デジタルハリウッドSTUDIO姫路では、WEBデザイナー専攻と動画クリエイター専攻の両方を開講しています。同じスタジオで、同じトレーナーに相談しながら比較検討できるので、「入ってみたらイメージと違った」というミスマッチを防ぎやすい環境です。
受講スタイルも、クラス授業・オンライン授業・個別指導を組み合わせたハイブリッド型。平日は22時まで、土日も開放しているため、お仕事や子育てと並行しながら通われている方が多いのも特徴です。
また、対象となる方は補助金制度を利用して受講料の負担を抑えられる場合があります。ご自身が対象になるかどうかも、説明会で確認いただけます。
説明会でできること
- 専門スタッフがスタジオをご案内
- ご希望に応じて、実際のWEB制作を体験
- 両専攻のカリキュラムと受講スケジュールを比較
- 就職・転職や補助金制度についての個別相談
「まだ何も決まっていない」という段階でのご参加も歓迎しています。実際に手を動かしてみると、自分がどちらに惹かれるのかがはっきりすることも多いです。
よくいただく質問
パソコンが得意でなくても大丈夫ですか?
ご相談のなかでも特に多い質問です。結論から言うと、フォルダを作ってファイルを保存できる程度の操作ができれば問題ありません。ExcelやWordを使いこなす必要もありませんし、タイピングが速い必要もありません。
実際、デジハリ姫路にお越しになる方の多くは「パソコンは検索とメールくらい」という状態からスタートされています。PhotoshopもPremiere Proも、最初はどなたにとっても初めて触るソフトです。差がつくのは、慣れるまで手を動かし続けられるかどうかだけです。
絵が描けないとデザインの仕事は無理でしょうか?
これも誤解の多いところですが、WEBデザインも動画編集もイラストを描く仕事ではありません。求められるのは、すでにある素材(写真・文字・図版・映像)をどう配置し、どう見せるかを判断する力です。
むしろ「絵は描けないけれど、資料を見やすくまとめるのは得意」という方のほうが、実務では強みを発揮しやすい傾向があります。イラストが必要な場面では、素材サイトや専門のイラストレーターに任せるのが一般的です。
働きながらでも続けられますか?
週に何時間確保できるかによりますが、目安としては週10〜15時間ほど取れれば、半年でポートフォリオが仕上がるペースで進められます。平日は1日1〜2時間、休日にまとめて4〜5時間、といった配分の方が多いです。
大切なのは、まとまった時間を待たないことです。「今日は30分しかないから明日にしよう」を繰り返すと、手が止まったまま数か月が過ぎてしまいます。30分でもソフトを開く習慣のほうが、結果的に大きな差になります。
途中で「やっぱりもう片方が良かった」と思ったら?
前述のとおり、デザインの原則やPhotoshop・Illustratorの操作は両方に共通しています。仮に途中で興味の方向が変わったとしても、それまで積み上げたものが無駄になることはありません。
実際、WEBデザインを学んだ方が「サイトに載せる動画も自分で作りたい」と動画に広げていくケースや、その逆も珍しくありません。両方を扱えることが、そのまま市場価値につながる時代です。
まとめ|「どっちが正解」ではなく「どっちが続くか」
WEBデザイナーと動画クリエイターは、どちらが優れているという話ではありません。空間を設計するのが好きか、時間を設計するのが好きか。じっくり積み上げたいか、テンポよく仕上げたいか。その違いです。
そして、どちらを選んでもPhotoshopやIllustrator、デザインの原則といった土台は共通しています。最初の一歩を踏み出しておけば、途中で方向を調整することは十分に可能です。
大切なのは、完璧な答えが出るまで待たないこと。まずは実際の現場を見て、少し触ってみる。そこから見えてくるものが、いちばん確かな判断材料になります。
姫路でWEBデザイン・動画制作を学ぶなら、JR姫路駅から徒歩2分のデジタルハリウッドSTUDIO姫路へ。まずはお気軽に説明会へお越しください。


